11歳の男の子が勉強に耐えかねて警察へ

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「警察のおじさん、僕はもう親といたくない。分籍したい」。6月26日、ある11歳の男の子ルオ君が、戸口簿(家族全員の戸籍情報が記載されたもの)を持って派出所に駆け込んできた。家族から独立して自分の戸籍を作りたいという。その理由が、両親の勉強の指導が厳しすぎるからというのは、なんとも笑うに笑えない話だ。
 その日の午後四時ごろ、四川省楽山市の公安派出所に、一組の母子が入ってきた。ルオ君は手に戸口簿を持ち、非常に怒った様子で、泣きながら、もう耐えられない、父母と同じ戸籍に入っていたくないと訴えたのだ。
 一体何事か。ルオ君と一緒に来た母親の李さんも怒り心頭といった様子で説明した。彼女によると、ルオ君は現在小学三年生の11歳。ルオ君が両親に向かって、勉強のしつけが厳しすぎる、家出して分籍してやるというので、「じゃあ派出所に行けば」と言ったところ、ルオ君は本当に戸口簿を持って出て行ってしまったというのだ。
 ルオ君が警察官に話すところによると、彼は日々通常の学校の授業と、放課後の宿題に加え、各種の塾にも通わされている。毎日の勉強時間は10時間を優に超える。他の友達は放課後家に帰って遊ぶ時間が沢山あるのに、彼はただひたすら勉強、勉強、勉強。耐えきれなくなってしまったという。
 母親の李さんにも、息子が怒るのもやむを得ないという思いもある。彼らは別の地区から楽山市に家を買って引っ越してきた。夫は自営業をし、母親の李さんは家で子供の世話をすることに専念している。それもこれも、息子がよく勉強をするように願ってのことだ。最初はルオ君の成績も良かったが、だんだんと大きく下がってしまったため、塾に通わせるようになった。全て彼のためを思ってしたことだ。
 規定によると、民事能力の無い未成年は当然分籍し独立することはできない。警察官は、この親子間の問題は解決できるものと思い、ルオ君と李さんにそれぞれ説得を試みた。
 警察官の二時間に及ぶ説得の結果、ルオ君は自分の間違いを認め、両親の親心を理解した。そして、これからも頑張って勉強することと、もうこのような衝動的な行動はしないと言った。母親の李さんも、息子が努力して勉強するならば、彼の興味や趣味も尊重するし、塾も減らすとした。母子はお互いに合意し、派出所を後にした。
 警察は、親は子供の日常生活の世話以外にも、子供の思想と行動に問題があれば速やかに発見できるよう子供との普段のコミュニケーションを大切にし、忍耐強く教え諭すことで反抗的な行動を変えるよう助けることで、今回のような事が二度と起きないようにと注意を促している。