「封鎖された中国武漢」市民の引きこもり生活を紹介

1月23日に武漢が封鎖されて以来、武漢市民は「家に引きこもる」という方法で静かに新型コロナウィルスと戦っている。このような特殊な状況下で、武漢人は一体どのように日々を過ごしているのか?10人の武漢市民にインタビューし、彼らの「引きこもり日記」を紹介する。

1.幼稚園の先生 李さん

24歳の李さんは武漢で幼稚園の先生をしているが、彼女はこの度の引きこもり生活を退屈に感じていない。「私もママも先生をしているので、2人で指導案を作ったり、来学期の準備をしたりしています」と李さんは話す。また、李さんは微信(ウィーチャット、日本でいうLINE)グループで保護者と毎日やりとりして、様子を聞いている。「子供たちには幼稚園で〔手洗いの7ステップ〕を教えました。今は衛生環境が大切なとき。家族に手の洗い方を教えてあげてと子供たちに言っています。」

2.高校三年生 万さん

武漢の高校に通う万さんはこう話す。「前線では多くの人たちがウィルスと戦っています。理系の高校生である私は、後方部隊として家族に生物の知識を使って色んなことを説明し、彼らがパニックにならないように努めています。ここ10日余り、家族はスマホで武漢の臨時病院建設の進捗をチェックしたりして過ごしていますが、私は机に向かって必死に勉強して、4カ月後の大学受験に備えています。」

3.小学校の先生 胡さん

小学校の先生である24歳の胡さんは、ドラマを見たり本を読んだりゲームをしたりするなど、毎日やることがたくさんある。「普段は仕事が忙しすぎて、読んでない本や見てない映画が溜まってたんです」と話す胡さんは、この度の引きこもり時間を使って、30の映画、3つのテレビドラマ、1冊の長編小説を消化したという。2月3日からは、オンラインで学校の事務仕事も始まった。

4.71歳の高齢者 劉さん

毎日朝ごはんを食べると、劉さんは机に向かって筆を持ち、書道に打ち込む。「家族の生活はとても規則的です。みんなで会話する時間もたくさんあります。私の娘は美術関係の仕事をしているので、彼女と一緒に絵を描くこともあります。」

5.新米ママ 張さん

張さんの家は食料の備蓄が完了した後、家の扉をきっちりと閉め、一家4人(夫婦、8カ月の赤ちゃん、70歳の義母)で引きこもり生活を送っている。ここまで10日余り、一家の生活は忙しい。ご飯を作り、掃除・消毒して、赤ちゃんの世話をする。3人の大人は昼も夜もなく働いている。彼女は、家族みんなが無事なのが何よりも嬉しいと話す。

6.武漢に帰省中 袁さん

1月19日の夜、年越しのため(中国の旧正月は1月25日だった)新幹線で武漢に帰ってきた。武漢がしばらく閉鎖されることを知って、始めちょっと緊張していた彼は、朝6時に起きてスーパーへ買い物に行った。しかし、スーパーに着いて供給がちゃんと安定していることを知り、とりあえず3日分の野菜を買った。「掃除と消毒をきちんとやり、外出を減らしている。2~3日に一度、団地内にあるスーパーに食料を買いに行く」と話す。

7.芸術家 盛さん

「明け方4時に下書きの着色が終わったんだ」と話す盛さんが起床したのは正午だ。ここ2週間、彼は毎日10時間以上創作に打ち込んでおり、10もの下書きを完成させた。盛さんは芸術教育に携わりながら、エグロミゼ(ガラスの裏面に金メッキで細密画のような細工を施す技術)の作品を創作する芸術家である。彼は、これらの作品が完成したら、第一線で奮闘する医療関係者にプレゼントして彼らに感謝を伝えたいと話す。

8.療養中の医者 宋さん

医者の宋さんは、2019年末悪性腫瘍の診断を受け、治療を経て自宅療養をしている。現在彼は、ネットで美味しそうなレシピを常に探し目新しいものを見つけては、家族のために料理の腕をふるっている。マントウ・火鍋・蒸し物・焼き物・煮物などを作るばかりか、米の酒も手作りしている。

9.村民 王さん

ここ半月というもの、自宅の前にある菜園で一度野菜を収穫した以外、王さん一家は一切外に出ていない。安全のため、夜も家族は別々に離れて眠る。「私は1階で炊事を担当し、妻は2階、息子一家3人は3階にいる。ご飯もそれぞれ自分の部屋で食べている」という。

10.青年起業家 黄さん

1990年代生まれの黄さんは既に数日前からオンラインで仕事を始めている。「中国全土にいる70人の従業員に連絡をとり、全国100以上の都市にある15000の果物店と2000近くの青果卸業者にオンラインサービスを提供している」という。2014年武漢の有名大学を卒業した後に起業した彼は、今回の「外に出てはいけない」という号令に従い、武漢に残っている。「今はみんな家から出られず、オンラインで果物を買いたいというニーズが非常に高まっている。これにどうやったら応えられるか。」彼はオンラインで従業員たちと話し合っている。

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