【中国】新型コロナの影響で子供たちの夏休みがなくなる?

新型コロナウィルスによる肺炎の蔓延を受け、中国各地の学校が新学期の開始時期を遅らせている。近頃、広東・山東・四川・陝西省などの教育部門は「学習総時間数を減らすことなく確保するため、新学期が始まったあと、週末に補習したり夏休みを短縮して学習の進捗を補う」ことを発表した。

広東省はそれに加え、少なくとも1か月分のオンライン授業による指導計画を作成するよう各地に求めており、今後の感染状況に合わせてそれを柔軟に使用していく。各学校は、学年毎またはクラス毎にウィーチャット(日本でいうLINE)グループといったSNSを利用するなど、あらゆる方法でオンライン教室を開き、オンライン授業などを行わなくてはならない。

また、陝西省は省内の全ての学校は3月2日以前に学校を再開してはならないと決め、3月2日より前に学生たちが学校に戻ることも禁じた。学校は後ほど週末補習や夏休み短縮などにより、学習時間を補うことになる。

これらの対応の是非を巡って、ネット上では熱い議論が交わされている。多くのネットユーザーから「すでに学生たちはネット上で授業を受けており、目なども相当疲れている。ここにきて更に夏休みも調整されるなんて、子供たちの健康のことも考えるべきだ」という声があがっている。『経済日報』がネット上で行ったアンケートによると、総回答者46万人のうち半数近くが、「学生たちに夏休みをまるまるあげるべきだ」という考えを示した。

現在行われているオンライン授業に対する不安を吐露する教師もいる。小学1年生の担任である趙先生によれば、小1の児童はまだ小さく、いつもの教室での授業でさえ集中力が長時間続かない。それが、ネットでつないだ授業になると、まず子供が静かにスクリーンの前に座っていることからして難しいため、子供たちが最終的にどれくらいのものを学びとれるのかは未知数だという。

おそらく始めのうちは子供たちもオンライン授業を新鮮に感じて少しは聞いていられるだろうが、その新鮮さが時とともになくなってしまえば、彼らに先生の話を集中して聞かせることは天に上るより難しいだろう。もちろん保護者が監督してくれるかもしれないが、四六時中見ていられるわけではない。

教師たちを悩ませる問題はこれだけではない。20年間教鞭とってきたような経験豊富な教師であれば、1本のチョークと1冊の本があれば、1時限の授業くらいは教案さえなくともできるかもしれない。しかしオンライン授業では相互性が制限されるため、多くの場合教師はまるで独り言を言うように授業せねばならず、こうなると作りこんだ指導案がなければ無理だろう。これは多くの教師らにとって負担となる。

いま盛んに叫ばれている「授業が停止されても学びは止めない」は、単にオンライン授業のみを指しているのではない。更には学校の勉強だけを含めているのではなく、広い意味での学びを指しており、学生たちの成長と進歩につながるものであれば、どんな内容でも方法でも構わない。

各学校は新学期が始まって以降、学生たちの家での学習状況を正確に把握し、その学習の質についても評価することで、より個々の学生に見合った学習計画を練らねばならない。

この度の「休みが長引き、授業が滞る」状態への懸念は常に存在し、「オンライン授業」の効果もお望み通りとはいかない。更には週末や夏休みを使って不足した学習時間を補おうとする方法には多くの異論もありそうだ。子供たちが学ぶことも遊ぶこともきちんとできる、もっと良い方法はないものだろうか?

(経済日報https://mo.mbd.baidu.com/dd1pywg?f=cp&u=d1436b365f36fc40を翻訳・編集)