中国人が自国ブランドだと思い込むほど浸透している日本の飲料とは?

中国国内で多くの人が自国ブランドだと勘違いしている有名商品がある。それはヤクルト(中国語では養楽多/ヤンルードゥオ)。多くの中国人が、一度はこの乳酸菌飲料を飲んだことがある。このたびいくつかのニュースで、このヤクルトが実は日本ブランドだということが驚きを持って伝えられた。それほど、ヤクルトは中国人にとってなじみのある飲み物となっているようだ。

ヤクルトは2002年に中国市場に入って以来売り上げを伸ばし続け、今や中国飲料業界の隠れた実力者にまで上り詰めた。2018年のデータによると、ヤクルトは中国で1日に750万本売れている。1年で計算すると実に27億本にもなり、1本2.4元(約37円)なので、ヤクルトは中国市場で一年間に65億元(約995億円)を売り上げていることになる。

中国はヤクルトにとって、日本に次ぐ二番目に大きなマーケットとなっており、ヤクルトの海外総売り上げの23%を占める。また、中国にはヤクルトの6つの生産工場と43の支社がある。売り上げが最も大きい市場は広州地域であるが、その付近では発音の違いから、ヤクルトは「益力多」という名前で呼ばれている。

ペプシやコカコーラなどのブランドと同じく、ヤクルトもまた長い時間をかけて発展してきた。誕生から今年で84年になり、長らく日本でも親しまれている。1981年より海外市場にも進出し、今ではアジア・アメリカ大陸・ヨーロッパなど39の国と地域で展開している(ヤクルトのHPによると2019年10月時点では40か所の国と地域)。2018年には全世界で1日当たり4067万本も売れている。

このような成功の秘訣として、記事では以下の2点が挙げられている。

① 独特の販売戦略
今や中国には食品宅配サービスが多くあるが、実はヤクルトは1960年代より日本で家庭配送サービスを始めていた。消費者が電話を一本かけるだけで、制服を着たヤクルトレディが商品を届けてくれ、さらには乳酸菌の効果などについて教えてくれる。

ヤクルトは中国市場に入る際も、急速な拡大を図るのではなく、地道な家庭配送サービスを重視した。このように特徴的な販売方法は、多くの人にヤクルトブランドを強く印象付けることになった。中国国内のヤクルトレディは現在1500人を超えている。 
 
② 変わらないパッケージ
「変化しないことは会社や社会の衰退につながる」と考える人もいるかもしれない。確かにそれも一理あり、世界的にも多くの企業が更なる発展のために、常に新製品を出して消費者を引き付けている。しかし、ヤクルトはあえてそれとは逆の戦略をとり、長年にわたってパッケージを変えず、味もほとんど変わっていないという。

確かに目新しさには欠けるが、この戦略により会社は製品の品質保持に専念することができ、消費者も見慣れたパッケージに安心感を覚えるだろう。

かつてブルース・リーは「一万種類の武術の技を練習してきた人は怖くないけれど、一つの技を一万回練習した人は怖い」と語った。ヤクルトはこのような経営戦略により、80年以上の長きにわたり発展し続け、今では世界の多くの国で消費者の信頼を勝ち取り、利益をあげている。

(新業財経 など
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