年末の風物詩!合作社から札束を受け取って喜ぶ中国農村の人々

――中国では旧暦でお正月を祝いますが、今年は1月25日が旧正月(春節)に当たります。つまり、中国でもそろそろ年末に入るということ。年末らしいニュースが目に付くようになりました。中国ニュースのなかで最近よく見かけるニュースは、日本でいう農協のような組織(合作社)に属する農家の人々が、年末の配当金を受け取っている場面です。

合作社は、中国全土で数多く結成されており、個々の農家は合作社に加入し、共同で資材を買い付けたり商品を卸したりすることでコストを下げることができます。さらに一部の合作社は農家経営や品種改良、作付け技術に関する指導なども行っています。また、土地や資材などを労働者に貸し出し、収穫をまとめて市場に卸し利益を分配する形態の合作社もあるようです。

それにしても、みんなの前で多額の現金を一人一人に渡すという光景は、日本ではもうあまり見かけませんよね。しかし、旧正月を前にボーナスを受け取る農家の方たちは、みんな満面の笑みを浮かべ嬉しそうです。なんとも年末感のあるニュースなのです。中国全土津々浦々で合作社の配当金支給が話題になっていますが、今回は四川省のメディアのものをご紹介したいと思います。

(四川在線 https://sichuan.scol.com.cn/amsc/201912/57399043.html を翻訳・編集)

「唐さんは6350元(約99000円)、周さんは4980元(約78000円)、……」
12月5日四川省南充市任家祠村で、とある漢方薬材の合作社が、年末の配当金・給与支給会を行った。集まった人々はその場で現金を受け取り、喜びで顔をほころばせた。

「みなさん、今年も大変ご苦労さまでした。当初の取り決めに基づいて、ボーナスを支給します」「こんな年寄りでもまだ働くことができて、本当に感謝しています」といった声が飛び交うなか、用意されたテーブルの上には真新しい100元札の束がいくつも積み上げられた。人々は机の前に並んで、身分証明証を見せサインをして拇印を押したのちお金を受け取っていく。みんな手にしたお金を数えながら、思わず笑みがこぼれている。

「今回、合作社からの配当金を受け取ることができて、とても嬉しい。合作社に出資した選択は間違いじゃなかった。」そう話す57歳の馮国勝さんは、このたび貧困世帯(2019年時点で中国では年収3747元〔約59000円〕以下を貧困世帯と呼ぶ)を抜け出した。

未婚で、長年病を患ってきたせいで、農業で生計をたてるしかなかった馮さん。村の世話役の勧めにより農園で働き、合作社に出資することになった。「共産党の政策のおかげだ。500元(約8000円)の配当金をもらえて本当に嬉しい。」現金を受け取った馮さんは感激してそう言った。

同じく任家祠村に住む高齢の唐淑清さんは、妻と二人でセンキュウ(漢方薬の材料)栽培に従事し、日ごろ除草・施肥・収穫などを行っている。今回給与を受け取った唐さんは、年越しに必要なものを揃え、よそで働く子供たちが帰省するのに備えるという。唐さんはニコニコしながら、記者に向かって受け取ったお金を見せた。彼らは4ムー(約2700平方メートル)の畑を借り受け、1年間に1万元(約15万7000円)以上稼ぐことができた。

彼らを雇うセンキュウ農園主であり、このたび配当金や給与を支給した合作社を立ち上げたのは、陳暁英さんだ。2017年、陳さんは高給取りの仕事を辞め、故郷に戻って創業することに決めた。故郷の発展のため、彼女はまず自己資金で土地を買い、合作社を立ち上げた。以降、センキュウを主力とした漢方薬材の集合栽培基地を築き上げてきた。

「我々は全部で480ムー(約0.32平方キロメートル)の畑を管理していますが、そのうち300ムーでセンキュウを、残りの180ムーでアブラナを栽培しています。今年は天候の影響でセンキュウの収穫量が少し減ってしまいましたが、それでも1万キロ以上は採れました。市場価値は100万元(約1600万円)強になります」と、陳さんは教えてくれた。

合作社は成都にある漢方薬材買い付け企業と契約を結んでおり、安定した販売ルートを築いている。また、この合作社は任家祠村の村民たち100人以上に雇用を提供したという。

令和漢語センターで中国語