コーラを買うようにお米を買う!?

中国で今最も新しいお米の買い方

コーラを買うように、瓶入りのお米を買ってお家で炊く――これがいま中国で最も新しい生活スタイルである。提案するのは、アリババが運営する「盒馬鮮生(以下、盒馬)」。ネット通販大手のタオバオが新しい業態を謳った実店舗スーパーで、中国都市部を中心に現在約150店舗を展開している。

300グラムの精米済みの米が360mlの透明な瓶に詰められている。購入者は、お米を洗ったあと、空いた瓶に水を汲んで入れれば、丁度よい硬さの米を炊くことができる。一瓶で約2~3人分のご飯となる。

このように、一度で食べきる分だけという新しいお米の売り方が、いま若者を中心に受けている。発売3か月が経ったが、売り上げは右肩上がりで、前月比の伸びは57%に達する。

都市住民の生活スタイルは絶えず進化しており、お米に対する高級志向も高まってきている。健康的で、風味がよく、新鮮であること、それがお米に対して求められていることなのだ。盒馬はデータをもとにそれを導き出し、瓶入りの一食分のお米は、5キロのお米よりも売れるはずと見込んだ。

盒馬のトップである侯毅氏が明らかにしたところによると、盒馬では1キロあたり9.9元(約146円)の1キロ袋のお米のほうが、1キロあたり7.8元(約115円)の10キロ袋よりも3倍も多く売れている。消費者がこのように小さい袋入りの商品を好むのは、新鮮さと品質を追求するからだという。

瓶入り米が売り出されるまでには様々な困難があった。まず、1瓶のお米に対し、同じく1瓶の水を入れれば黄金比で炊きあがるようにするため、盒馬のプライベートブランド開発スタッフは頭を悩ませた。瓶を細くし、側面の厚さを調整することでようやく実現した。しかし、次に待ち受けるのは、協力してくれる米生産業者や瓶製造業を探すことだった。

「米の生産者はパッケージのことは分からないし、瓶を生産する飲料製造業者は米のことは分からなかったんです」盒馬の製作スタッフはこう振り返る。これまでにない全く新しい生産ラインを作り出す必要があった。

盒馬が米の生産パートナーとしたのは、上海市崇明区にある業者である。米を生産して20数年の一大メーカーで、盒馬の新しい試みを聞くとすぐに同調してくれた。米生産業者としても、米のブランド化や、新しい販売方式を模索していたのだ。

今年の5月、多額の資金を投入し生産ラインが完成した。まるまると実った米は精米後、8時間以内に瓶詰め・密封され、それから24時間以内には盒馬の倉庫へ、そして止まることなく店先に並べられる。消費者に新鮮な米を食べてもらえるよう、最速で運ばれるのだ。さらに、盒馬は籾(籾殻を取り去る前の米)を常に15度の冷蔵庫で貯蔵するよう生産パートナーに求め、瓶詰めされた商品を店頭に並べる期間を最長45日間とするなど、新鮮さを保つための管理を徹底している。

瓶入り米が好評を博したため、盒馬は新たに瓶入りの「無洗米」を展開し始めている。消費者の負担をさらに減らそうという試みだ。さらに、今年の新米の季節には新米を瓶詰めしてお届けしたい、と盒馬のスタッフは話している。

――今回は、中国の新しいお米の販売方法についてご紹介しました。お米大好き日本人としては、毎日のお米を一食ずつ瓶入りで買うのは、ちょっとどうかなぁと思ってしまったのですが…しかし、新米の季節にブランド米をちょっと食べてみたい!という時に、瓶入りで色んなブランドのお米が並んでいたら、ちょっと手にとってしまいそうです。ニュース翻訳元のサイトに飛ぶと写真を見ていただけるのですが、瓶入り米はなかなかおしゃれです。もしかしたら、将来日本でも売り出される日がくるかもしれませんね。

(環球網 http://tech.huanqiu.com/internet/2019-08/15361526.html?agt=15422 を翻訳・編集)

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