60歳以上が2.5億人!中国でもすすむ高齢化社会

--日本では高齢化問題が叫ばれて久しいですが、実は中国でも、日本以上ともいえるスピードで社会の高齢化が進んでいます。全体の人口が桁違いに大きい中国だけに、高齢化に伴う社会変化のスケールも大きいようです。また、それに伴い、高齢者に関わるビジネス市場も広がりを見せています。現状をまとめてみました。

10月7日は中国の「老人節(敬老の日)」であった。近頃発表されたデータによると、2035年頃には、中国の高齢者人口は総人口の1/4を超え、2050年頃には1/3を超えるという。

中国が1999年に高齢化社会に突入してから、今年で20年を迎える。1999年から2018年までの19年間で高齢者は1.18億人増え、今では世界で唯一高齢者の人口が2億人を超える国となっている。

(※訳者注  中国では一般に60歳以上を高齢者としており、この記事内でも高齢者=60歳以上を指しています。ちなみに国連の定義や日本国内の慣例では65歳以上を高齢者としています。
また、中国版ウィキペディアである百度百科によると「高齢化社会」の定義は、60歳以上の人口が総人口の10%以上を占めるか、または65歳以上が総人口の7%以上を占める社会であるそうです。)

報告によると、中国は世界でも高齢化が比較的進んでいる国であり、高齢者の数は世界で最も多く、高齢化のスピードも最も速いという。高齢者人口が総人口に占める割合は、1999年に1/10だったのに対し、2018年には1/6にまで上昇している。

予測では2050年、高齢者は約5億人まで増え、逆に15歳~59歳の労働人口は現在の9.1億人から7.2億人にまで減少する。

高齢化社会の到来に伴い、医療・介護用品や老人ホームなど中国の高齢者関連市場の規模は2010年以来広がり続けている。2017年にその規模は5兆6000億元(約84兆円)に達し、2018年は6兆6000億元(約99兆円)、2019年は7兆5000億元(約113兆円)の見込みであるという。

現在約2.5億人いる60歳以上のうち、介護が必要な人は4000万人以上いるというデータも発表されており、介護のニーズが急激に膨らんでいるが、介護を専門にする人材が不足しており、養成機関も不足している。

また、1.8億人つまり全体の75%の高齢者が何らかの慢性疾患をかかえており、中国の2018年の平均寿命は77歳だが、健康寿命は68.7歳であるため、平均的には、人生の残りの8年間は病気を抱えながら生きることになる。

ちなみに、中国国内で高齢者人口が最も多いのは、山東省。山東省は、青島ビールで有名な青島市を有し、黄河下流に位置する省である。既に60歳以上は2000万人を超え、省の総人口の22%を占める。山東省は中国全体よりも5年早く、1994年には高齢化社会への突入が認定された。これは北京、上海、天津、浙江、江蘇省に続いて、全国で6番目の早さだった。

もちろん高齢化社会への突入が最も早かった北京市でも、高齢者人口の増加は深刻だ。現在60歳以上は約350万人おり、総人口の25%を占めるという。実に4人に1人がお年寄りという状態である。

以上のような現状を踏まえ、中国政府は高齢化社会へのあらゆる対策を急いでいるという。

(南方財富網ほか http://www.southmoney.com/redianxinwen/201910/4103334.html
http://mini.eastday.com/mobile/191010103746290.html#
http://baijiahao.baidu.com/s?id=1647185876105811602&wfr=spider&for=pc などを参考・翻訳・編集)

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