「中国天然酸素バー」が51箇所追加され、合計115箇所に。広がる「洗肺」活動。

中国ではここ数年、「洗肺」というワードが流行している。文字の通り「肺を洗う」、つまり「きれいな空気を吸う」という意味である。普段、北京や上海、深圳の大都会で生活していると、きれいな空気とは無縁である。PM2.5問題も、2015年の頃の深刻な状況は脱出したものの、それでも明らかに空気が淀んでいると感じることがある。

物質的に満足し、金銭的にも豊かになった。そこで注目され始めたのが、汚い空気から脱出して、大自然のきれいな空気を思いっきり吸いたいと願う人々が集う「天然酸素バー」である。

中国メディアの新華社は、「天然酸素バー」が51か所、追加認定されたという記事を掲載した。「天然酸素バー」とは、中国気象局指導下の中国気象予報服務センター主導によって認定される。認定の方法は、まず各自治体による自己推薦を受け、気候、空気の質、大気中のマイナスイオンレベル、生態環境、リゾート地としての発展計画、ツアー旅行としての価値など総合的に評価し、認定可否が決定される。認定された地区には、「天然酸素バー」のメダルが授与される。51か所追加され、合計115か所になった。

記事によると、今年のテーマは、「気候にやさしいエコツーリズム、天然酸素バーの森に来て、思いっきり呼吸をしよう」であった。ビジネスマンも、学生も、脳に新鮮な酸素を送ってあげることで、脳が活性化し、仕事や勉強がより捗るかもしれない。気持ちもリラックスし、身体にも良い気が巡るようになる。これこそ「洗肺」の効果である。

2019年に認定された地域は、広東省連山壮族自治県、内モンゴル自治区阿尔山市、浙江省青田県、黒竜江省鉄力市等である。2018年に天然酸素バーに認定された地区は、旅行者が前年の倍になったと記事は伝えている。中国大陸はご存じの通り本当に広い。天然酸素バーの地として認定されることによって、その地の生態環境が維持される効果もある。

「中国自然酸素バー」の人気と評判をさらに高めるために、第一回「中国自然酸素バー」文化観光フェスティバルと農産物展が北京オリンピック森林公園で開催される予定であると、記事は伝えている。旅行に行きたいけど、すぐには行けない人にとって、近場で週末を利用して「中国自然酸素バー」の情報を得ることができるのはとても魅力的である。じわじわと市民の間に、「中国自然酸素バー」が根付き、「洗肺」活動が活性化し、より健やかな生活を送れるようになることを願っている。

参考記事:
https://mw.mbd.baidu.com/b805o45?f=cp&u=e9a2411487ce75fd