アメリカの中国人留学生の帰国が増加!

貿易摩擦などで対立し、日本にも大きな影響を与えている中国とアメリカの関係。これに伴って、中国人のアメリカ留学にも影響が出てきているようです。アメリカの大学で学ぶ留学生の国別内訳を見ると、中国大陸からきた学生は長らくトップに君臨しており、2017~18年には全体の3割近くを占めていますが、そのような動きにもわずかに陰りが見え始めています。中国ニュースを翻訳して最新動向をご紹介します。

アメリカは世界で最も高等教育が進んだ国の一つであり、世界のトップ大学100校の半分近くを占める。長きにわたってアメリカは世界中の人材に大きく門戸を開き、多文化と創造を後押ししてきた。そのような流れのなかでグーグル、アップル、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、アマゾンなど多くのスター企業が誕生し、世界のトップ企業500社に入る企業が最も多い国もアメリカである。

2009年よりアメリカは中国人の留学先としてナンバーワンの地位にあり、アメリカに留学して勉強し、そのままアメリカで働いて成功することは、長らく中国人学生の夢であった。

しかしながら、近頃アメリカでは、留学生ビザと就業ビザに関する政策が目まぐるしく変わり、中国人留学生のアメリカ留学にも大きな影響を及ぼしている。2019年、アメリカビザの却下率は過去10年で最高となり、アメリカの中国人留学生の増加率も1.7%とここ20年で最低を記録した。

このような不穏な動きが意味するところは、中国人留学生がアメリカで就職する際の競争は更に激しくなり、就業ビザを発給してくれる大企業からのオファーはますます得難くなるだろうということである。

アメリカに赴く中国人留学生は、出発前からすでに、アメリカに残って仕事ができる可能性の減少を察知しており、大学卒業後は中国に帰って働こうとする留学生が増加している。しかしながら、アメリカで学ぶ中国人留学生は中国国内の就職事情に疎く、以下の3つの壁にぶち当たるだろう。

1. 卒業時期により、中国国内の就職活動時期を完全に逃してしまう
アメリカに留学していた学生が6月の卒業式を終えて帰国した頃には、中国国内の就活のピーク期は完全に終わっている。もしも、在学生のうちに就活に参加しようと思えば、卒業証書を手にする前に一時帰国しなければならないが、難易度は増すだろう。

2. 高い留学費用を回収するべく高給を望むが現実は難しい
イギリスでは一般的に学士3年、修士1年で修了できるのに対し、アメリカではそれよりも長く学校生活を送ることになる。必要な留学コストもそれに伴って高額となる(アメリカで学士を取るのに必要なコストは約130万元〔約2,080万円〕)ため、留学を経験した学生の求める給与水準も高くなる。

2019年のデータによると、アメリカの中国人留学生が望む給料の平均額は9597元(約154,000円)だが、別の報道によると中国に帰国した留学生のうち、5割以上の初任給が8000元(128,000円)以下だったという。

3. 大学や学部が、中国国内で認知されていない
アメリカに数多く存在する優秀なリベラルアーツ・カレッジまたは州立大学の卒業生は、アメリカの就職市場において高い競争力を持つ。また、大学だけでなく学部にも格付けがあり、例えばジョージ・メイソン大学の経済学部やライス大学のコンピュータサイエンス学部・工学部は学部ランキングで上位に入っており、卒業生はアメリカ企業に人気だ。

しかしながら、中国国内で就職活動をする際、人事部は大量の履歴書のなかから手早く人材を選ばなくてはならないため、アメリカの大学の知名度やランキングを唯一の選考基準にしてしまうことがある。これにより、アメリカで高いレベルの教育を受けてきたにもかかわらず、履歴書の段階で落とされてしまう留学生も多い。

中国の就活支援企業「Career Frog」によると、アメリカで学んだ中国人留学生が中国で就活する際に最も必要となるのは、学生と企業を結びつける精度の高いマッチング支援サービスだという。

(環球網 https://baijiahao.baidu.com/s?id=1656209164497669579&wfr=spider&for=pc を翻訳・編集)

ビジネス中国語研修も令和漢語センター