3分で分かる!中国の武漢ってどんな街?

――今やテレビでその名を聞かない日はない中国湖北省武漢市。新型コロナウィルスによる肺炎の発生地として一躍有名になってしまいましたが、もともと中国で有数の大都市。歴史上大きな役割を果たし、全国的に有名なグルメもあり、という色々な側面を持つ街です。中学生のとき、国語で李白の漢詩「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」を学んだ方も多いかと思いますが、この黄鶴楼があるのが実は武漢。今回は、武漢市を様々な角度から見た記事をご紹介します。

(騰訊網 作者・旅図塵絲を翻訳・編集)

多くの中国人は武漢と聞くと、良い匂いが立ち込める熱乾麺(武漢を代表する麺料理。茹でた中華麺の上にごまだれをかけザーサイやネギなどをトッピングしてから混ぜて食べる、熱々の汁なし麺のこと)を思い浮かべる。注文してから1分ほどでできあがる熱乾麺は、中国のファストフードの傑作と言えるだろう。蘭州ラーメン、北京ダック、桂林ビーフンなどと並んで中国の十大グルメに入る名物である。しかし、武漢の特色は熱乾麺だけではない。

武漢は湖北省の省都であり、江城とも呼ばれる。長江の中流に位置し、長江経済圏の核心を成す都市である。江漢平原の東部という恵まれた地理的特性を持ち、ちょうど長江と漢江が交わる場所のため、市内の縦横に川が流れ、多くの湖が点在する。

2019年時点で、武漢市の戸籍を持つ人は908万人、出稼ぎにくる人が510万人ほど。常住人口は2018年で約1108万人であった。2018年のGDPは1.48万億元(約23兆円)で、上海・北京・深セン・広州・重慶・天津・蘇州・成都に次いで中国第9位の規模である。

武漢は交通網の中核を成す歴史ある文化的な街で、有数の工業地帯を持ち、科学教育の盛んな都市である。全国的にも有名な武漢大学と華中科技大学を擁する。この二校は大学ランキングのトップ10にしょっちゅう入っており、このようにトップ10にランクインする大学を2つ以上持つ都市は、北京と上海と武漢しかない。このほか、高等教育機関の数から見ても全国で5本の指に入る。

武漢の歴史は古く、楚文化の主な発信地であり、春秋戦国時代以降は南方の重鎮としてあり続けた。武漢には中国古代四大楼閣の一つに数えられる黄鶴楼があり、この地で多くの文人墨客が後世に残る詩の名作を残した。しかし武漢に残るのは黄鶴楼だけでない。近代の中華民国時代、武漢という都市は時代の風雲児として名を馳せ、この時代に多くの建築物が建てられた。例えば江漢路一帯(現在は市内で最大のショッピング街の中心通り)や武漢大学などである。

多くの人口を擁する巨大都市・武漢は、交通の便も発達している。今のところ市内には9路線の都市交通鉄道が通り、高速道路も内環線・二環線・三環線・四環線・外環線と充実している。交通渋滞が酷い都市全国トップ10に武漢は決してランクインしない。

また、武漢は中国の三大かまど都市(最近では十大かまど都市)の一つとして数えられている。夏の灼熱の暑さは重慶にも匹敵するが、これも長江の中下流都市に共通の特徴であろう。冬になるとじめじめとした寒さで辛いが、冬はあまり長くなく2月には20度を超えることもある。

最後に、武漢人は成都人に並ぶ麻雀好きである。武漢麻雀は「紅中頼子杠」と言い、他と少しルールが異なる。そのほか、武漢では公園で汗を流しながら大きなコマを回すスポーツに熱中する人も多い。しかしながら、大の大人が勢い良く大きな音をたてながらコマを回すため、その煩さに閉口する市民もいる。